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シチリア州アルド・ヴィオラ:来日できなかった~!!なのであらためて記事書きました。


今回は3月の来日ツアーが中止になったアルド・ヴィオラです。ほとんどのイベントは中止になりましたが3/2の東京試飲会のみ業務向けのイベントを行うことになりました。社内でも本当に難しい判断でしたが、一部の方々から心強い励ましとアドバイスをいただき開催を決意することができました。小規模になりましたがいつもよりもだいぶ集中した試飲会にできたと思います。このような混乱の中ご来場いただいた皆様には心より御礼申し上げます。ご来場できなかった皆様にも必ずまた来日の機会を作ってアルドに会ってもらいたいと願っています。

本来は彼から直接いろいろな言葉を聞けるはずでした。それができないのは私たちにとっても非常につらいことです。でも、だからこそアルドの代弁者として日本の輸入と販売をしているトレジャーが気合入れて活動しなくてどうする!と強く思いました。東京試飲会、一部のワイン会は少しだけ形を変えてアルド抜きでも開催することになりました。そしてアルドも私たちのそんな気持ちに応えてくれました。来日中止を決めた翌日にアルドから日本の人々に向けた動画メッセージを送ってくれました。さすがに当日話すこと全てとはいきませんが、自分の畑に出てワインや畑の説明している姿を送ってくれたのです。日本に来れないことは彼もとても残念に感じてくれていて、迅速に誠意を見せてくれたことに私たちはとても感動しました。アルドは畑、ワインに対する愛情が恐ろしく強い人です。それと同時に自身のすべてだと語るワインを好きな人、愛してくれる人には同等の愛を与えてくれる人でもあります。今回の出来事はそんなアルドの人柄にあらためて心をつかまれることになりました。

前置き長くなりました。本文も長くなりますが、アルドの畑、ワインをしっかりと最新情報も加えて紹介していきたいと思います!

フェウド・グアリーニの畑です。アルドは白葡萄と黒葡萄と別々のエリアに畑を所有しています。グアリーニはシラーを中心とした黒葡萄の畑です。アルカモの海岸から50km内陸に入り、谷の厳しい道を行くとこの風車塔が見えてきます。この景色が僕はとても好きです。エトナに僕は行ったことがありませんが、フェウドグアリーニもなかなかにすごい景色だと思います。雄大で開けていて、風が強く、畑も石がごつごつとしながら粘土が強く重い、とにかくここにきてアルドと話すとグアリーニのエネルギーを強く感じます。砕けた石灰岩がたくさん、そして場所によっては粘土がとても強く赤土を含みます。日照量は十分で初夏に訪問した時、日中涼しく感じるような場所、寒暖の差も激しい場所です。この畑は最初ネロダーヴォラを栽培してワインを造っていました。しかし彼の独自の感性、考えによってすべてシラーに植え替えられています。ネロ・ダーヴォラは畑に対して強かったから、と言っていました。彼のシラー愛はフランス・コート・デュ・ローヌ地方のサンジョセフのシラーから始まったそうで、同じクローンを栽培しています。以前、彼が"幸福なこと"を例えて表現するときに、"ローヌにダール・エ・リボがいること"と話していたことがあります。ローヌのナチュラルワインが本当に好きみたいです。サンジョセフのシラーはとても特徴があってとにかくエレガント。女性的なイメージです。対してアルドのシラーは中間に感じます。でもイタリアの中では特別なエレガントさ。シチリアの太陽とグアリー二の風が独特の味わいを表現しているのかもしれません。ちなみにアルドにほかに好きなワインは?と聞くとジュラのワインと言っていました。ジュラのワインのシュッと伸びるようなエネルギーの表現が大好きだそうです。ミロワールの2012年が特に最高だと言っていました。余談ですが、3年前にアルドが参加していたフォルノーヴォという町であったナチュラルワインのイベントに鏡さんが来場していました。その時に彼のグアリーニプルスを気に入って購入してくれていました。

アルドが畑を開拓した時に積み上げられた石の山。初訪問した時にこの石を舐めろと言われました。"この味を覚えておいて、僕のワインの中に存在する味だから"と。

少し塩気を感じるような口の中を乾かす質感だったと記憶しています。

グアリーニで育ったシラー

グリッロ、カタラット白葡萄の畑は弟のアレッサンドロと共同で所有、管理しています。その葡萄を分け合ってそれぞれの醸造を行っているのです。二人ともアルカモにそれぞれ個人所有の畑もあり、違う醸造所でワインを造っています。男兄弟の独特の間合いを感じますが、この距離感僕はとても好きです。なれ合わずにそれぞれの生き方を、同じワインとはいえ自立してやっているのにはきっと意味があると思います。そして二人が別々のワインを造ってくれることは僕たちの楽しみが増えることでもあります。ちなみにアレッサンドロが忙しい時はアルドが、アルドが忙しいときはアレッサンドロが畑作業という感じでサポートし合っているそうです。アルド曰く顔が似ているのでお客対応もたまにお互い逆で名乗ってカヴァーするときもあるそう…もちろん冗談でしょうね(^^)

アルドを中央に左が弟のアレッサンドロ、右は妹のイザベラ。3人兄弟。イザベラはもともとは舞台女優だったそう。今はアルドの輸入関係の窓口になるなど仕事を全面サポートしています。アレッサンドロがグアリーニボトルを持っているのが素敵な写真です。こうして一緒に写るとアレッサンドロやはり末っ子感ありますね。

さて話がそれすぎてしまったのでワインの紹介に進みます。先日の試飲会でいろいろなVTを試飲できたので各VTについて書いてみました。ちょっとしつこい感じになってしまいますがバックヴィンテージはめったに飲めないのでデータ保存としても書かせていただきます。