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キャンティ・カーサディ・モンテ訪問!2017.02


前回の記事でのカルロタンガネッリ訪問後、夕方にカスティリオンフィオレンティーノを離れ再びフィレンツェに。

フィレンツェの駅で次の訪問先カーサディモンテのジェシカ&リンダと待ち合わです。

アヒルラベルのおっちゃんマルコ・タンガネッリは本当に熱心に話をしてくれました。

おかげでジェシカ達との待ち合わせ時間約2時間オーバー…

フィレンツェ戻る前に遅れる旨を電話で伝えましたが、それでも少し申し訳なく、顔を合わせるまではテンション低くなりました…しかし駅で再会したジェシカとリンダは超ハイテンションでお出向かえ!!遅れた事など全然気にせず再会を喜んでくれました。

いきなりのマシンガントーク&車ガンガン飛ばしてカンティーナのあるキャンティモンテスペルトリまであっという間に到着しました。

彼女たちのワインを輸入する事になってからも何度かフィレンツェのイベントで会う事はできていましたが、カンティーナを訪問するのは3年ぶり。訪問を心から喜んでくれていて夕食やワインの準備ばっちりで待っていてくれたようです。そんな中遅れて本当にごめんなさい…カンティーナに到着すると子供たちは我慢できずに食事を終えて遊びモードに入っていました(^^)

旦那のマッテオとアンドレアも食事を待ってくれていました!2人ともとても落ち着いていて優しい男です。

リンダとジェシカが常にハイテンションなので旦那達とのバランスは抜群なのかもしれません。

奥にあるキッチンでお母さんが料理を用意、マッテオ達が料理をぞくぞくと運んでくれます。

4年前に初めて訪問した日を思い出します。その時もたくさんのハムやサラミ、チーズでもてなしてくれました。

お昼もしっかり食べましたが一気に食欲がこみ上げてきました(笑)

断面の美しいハム…イタリアに来るといつも思うのが生ハムが日本で食べるより格段においしい…

奥はチーズ、カルチョ―フィとカリフラワー、メランザーネのソットアチェート

手前はサラミ

シンプルなトマトソースのペンネ。ニンニクも程良くトマトの甘みがシンプルにおいしい。

夏場なら自分達で栽培したトマトでソースを造れるそうで、そのトマトソースはもっと美味しいそう。

フォルマッジは別盛りで好きなだけかけさせてくれます♪

奥はビアンコスピーノ、前菜系でゴクゴクと飲んでしまいました。日本でもイタリアでも変わらず美味しい!

ビアンコスピーノは本当にこういったシンプルな食卓では素晴らしい役割を果たしてくれます。

一日疲れた身体にも優しく入って来てくれます。

このキャンティは今年の5月に輸入する事に。

彼女たちはキャンティのワイナリーなので自分達の「キャンティ」が日本に入ることをとても喜んでいました。

トレジャーでは赤ワインは「カドモ」のみ輸入していて、たくさんレストランさんから好評を頂いていますが、このキャンティもコスパ抜群で非常に飲み心地が良いワイン。カドモより詰まった味わいと香りが開いた時の華やかさが強く、素朴で寄り添いやすい優しいキャンティです。

カーサディモンテはこういった素朴な味わいのワインを造るのが本当に上手です。

現地で名もなきワインとシンプルな郷土料理に感動した人も多いかと思いますが、彼女たちの「キャンティ」があれば日本でも同じ感動がきっと味わえます!

この真っ黒くて分かりづらいのは 今回頂いた料理の中で一番印象に残ったのがこの「フェガテッロ」

トスカーナらしい内臓系の料理です。豚のレバー主体に肉を少しだけ挟んで一緒に超詰めにします。

サルシッチャと違って丸っころく成型されていて、がっつりレバーが味わえます。ニンニク、ローズマリー、アンチョビ、ローリエと一緒にサルタートされていてキャンティにぴったり。グビグビと止まりません。

リンダはこれが大好物の用で、数日前にどうしても食べたくて夜中自分で造ったフェガテッロをぜんぶ平らげてしまって後悔したそう。なのでこの日はちょっとキツそうでした(笑)

フェガテッロでだいぶお腹いっぱいでしたが、もちろんお肉も用意してくれていました。

豚、アリスタディマイアーレ、固め、ジャガイモもたっぷり。本当にこういうのがトスカーナらしくて幸せです…

あれ、でも珍しく豆が出てこなかった!トスカーナでは珍しい…たくさん出されるとキツイ時もありますが、出ないと寂しい…複雑な感情

突然ですが彼はお父さんのマルコ。

良く働く息子と娘たちに仕事を譲っていますが、元々はトスカーナの伝統工芸品である麦わら帽子の製造会社だった家を方向転換、キャンティにブドウ畑を購入し、彼の代からワイナリーを立ち上げたのです。

その姿はまさにレジェンドな風格…鋭い眼光…声も低くてちょっと怖そうです。

食事中はあまりしゃべらず笑わないのですが、

実は彼「ツンデレ」です。

食事が終わると待ってましたと言わんばかりに「少し古いヴィンサントを飲むか?」と聞いてきました。

そう、4年前初めて訪問宿泊した日の夕食後も、彼は僕に「グラッパを飲むか?」そう言ったのです。

「オヤジが客人に締めの酒を勧めるのがトスカーナの古き良き伝統」

小学校で習ったそんな言葉が僕の頭をよぎりました。

とりあえずヴィンサントを勧めるちょっと照れた笑顔がとても可愛い…

もちろん答えはsi…

ヴィンサントは本当に大好きです。お腹いっぱいだけど身体にじんわり来る旨味と甘味。そして酸化熟成による深い香り。胃袋はとっくに限界なのに「お母さん甘いのちょうだい!」と自分の身体を痛めつけるような発言をしたくなる、そんなキケンな魔力。寒い夜に心も身体も温まるような気がします。そして酒もまわります…

そしてツンから開放されたマルコが本領デレ発揮。

「こっからはオレのターンだ」 と言わんばかりにありがたいお話が始まりました。

彼が見せてくれたのはカーサディモンテの試作段階のラベルデザイン。

彼らのワインのラベルはトスカーナのワインにありがちな「カンティーナを畑側から遠目に写した絵」とは全く異なり、それぞれテーマを決めて仲の良いデザイナーと共に生み出した物なのです。

これは赤ワイン「カドモ」のラベル原案。この絵はアンフォラを長い棒で持ち上げたのを描いています。

同じく彼らの知り合いがアンフォラを用いて彼らのカンティーナの前に造ったモニュメント的な作品ですが、僕が4年前に訪問した時はすでにアンフォラは横になっていました。なんだかせつない。

アンフォラはワイン醸造では通常土中に埋めるのが良いとされています。

が、逆に空に上げる事で全く逆を表現しているんですね。

でも彼等は実際に空にアンフォラ上げてワインを醸造はしていません。念のため。

こちらは「ビアンコスピーノ」の原案。このワインは「小鳥のさえずり」と「サンザシの花」の意味があるワイン名にちなんで、サンザシの周りを鳥たちが飛び回るのが描かれています。本当に大好きなラベルです。

左のグリーンも原案ではやや黄緑寄りで現在のより少し明るめ。

右側のオレンジ版なかなか良いなと思います。気分転換にたまにはこっちの色も良いかも。

これはロゴですね。これはトスカーナワインのラベルに良くある畑&カンティーナの絵なのですが、一般的なのとは全然違いますね。 ちょっと日本の墨で描いたようなデザイン。このデザイナーさんはそういった絵を得意としているそうです。彼等もその感性が好きで、依頼をしたそう。

名前もロゴも幾度となく試作したのが愛情を感じますね。

これも「Casa di Monte」の試作です。色々あります。

リンダとジェシカも懐かしそうに試作画を見返しています。

まるでわが子の成長アルバムを見ているような表情。彼らのワイナリー、ワインに対する愛情がじんわりと伝わってきました。ラベルと味わいは関係ないという考えもあるかもしれませんが、ラベル含めたボトル1本にこれだけの想いが詰まっている事を知ってもらいたいです。ボトルを見ながら彼らのこの暖かい表情を思い浮かべれば味わいもきっと変わるでしょう。お父さん本当に素敵な資料をありがとう。

おいしい料理と共にたくさんのワインを頂きました。

大満足でお腹のふくらみに苦しみながらもこの晩は良く眠れました。

そして翌朝、昨晩たっぷり飲んだけどまた朝からテイスティング!2人とも朝から元気ですが、若干顔は二日酔い気味(笑)

新しいロゼワインを一緒にテイスティングしました。

このロゼがすごく良い感じ。ちゃんとドライで味も詰まっている。香りも甘ったるくなくビターな雰囲気。

グアードアルメロのローザアルメロよりちょっと大人なロゼ。ただ生産量が極少…

昨晩夕食を取ったカンティーナの外観

トンネルの先は天井が突き抜けていて空を見れます。

本当に素敵なお宅で羨ましい

屋根はこんな感じです。暖かい日は寝そべってお昼寝したくなるような屋根です

そして次のワイナリーへの移動となり、2人ともお別れ。最後に弊社の女性陣からのプレゼントを渡しました。

2人とも素直に喜んでくれて良かった(^^)

とても暖かい彼女たちの歓迎が居心地良すぎてとても名残惜しかったです。

カーサディモンテのワインはトレジャーにとってある意味救世主となったワインでした。感謝の気持ちで一杯です。これからもずっと大切にしていきたいワイナリーです。

そして5月入荷予定のキャンティもぜひ宜しくお願いします!

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